何年経っても思い出してしまうな。

『真夏のピークが去ったーー
天気予報士がテレビで言ってた』

今日は、そんな歌い出しピッタリの気候だった。

曲は年中問わず聴きまくっているけれど。

思い浮かぶのは、一人暮らし時代の西武新宿線。
家々の隙間を埋めるように広がる郊外ののどかな畑を眺めながら
夏の眩しさに目を細めながら、車窓を眺めてた。

震災の直後。

すべてから逃げたかったころ。

その頃の痛くてヒリヒリした感覚を、
優しく包んでくれながら
この曲はセンチメンタルを刺激してくれる。

昨年、夕暮れの富士吉田の市内で、
この曲を聴きながら車を走らせて、気づいた。

志村くんの育った富士吉田は
あの時見た車窓からの景色に少し似ている。